いしわた 宏明 のブログ

「夢」、「継承」、「未来」。大好きな街「桐生」を次世代に。「いしわた 宏明」の市政チャレンジを綴ります。

220317 一般質問 (桐生ワイン・ヴィレッジ構想)

Very alike, Mulberry tree and Wine grapes' tree. Kiryu used to be a great silk manufacturing origin by Mulberry. That means... Kiryu can be one of the origins for the tasty wine as well I am sure!!

72%に及ぶ森林率、渡良瀬川や桐生川などの豊かな水源、全国有数の日照時間、赤城山裾野に広がる水はけの良い大地  (園芸界では火山灰堆積により形成された凝灰岩「桐生砂」の名称で広く愛されています)。そして 47 都道府県の中でも上位置となる1,250mm 前後の適度な年間降水量。… 桐生の気候特徴は、農業にも林業にも大変適した土地柄です。

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そんな中、50 年以上もの歴史があり、いまや県内屈指のブランド産地となっているのが、桐生の「ぶどう」。桐生市ぶどう展示会は通算 55 回の開催に及び、市内には 13 ヶ所もの直売所があるんです。

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でもなぜ「ぶどう」なのでしょう? … 調べてみてわかってきたことは、そのルーツにどうやら「桑の樹」があるようだ、ということです。


明治初期、日本の産業を興そうと国が着目したのが農業でした。その中で特に力を入れたのは付加価値が高く、外貨を稼げる蚕糸業であり、その蚕糸業がどれだけ、当時の桐生の隆盛を支えたかは言うまでもありません。

 

そのカイコが食する桑の葉ですが、当時養蚕を営む農家では、標高のなだらかな水のある場所では水田でコメをつくり、その一方で日照時間長く、水はけの良い、乾燥した風の吹き抜ける里山の斜面等には桑畑をこしらえて、桑の葉を育てていたようです。

 

その桑とぶどうの樹。比較をすると、両者はその樹幹形状からしてとてもよく似ています。桑の樹がつける実は「マルベリー」。小さな粒が集まってのひとつの果実であり「ぶどう」とはやや形状は異なりますが、両者の適する生育環境は殆ど同じであることがわかりました。
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桑の樹とは特徴が酷似する、生育に適した環境を持つ桐生の大地であったからこそいま、桐生の「ぶどう」はきっと、県内屈指のブランド品となることができたのではと思います。

 

ちなみに当時、桑畑と併せて、滋養強壮目的に山ぶどうによる葡萄酒づくりが推進された時代もあったようです。しかしながら、こちらは文化に早すぎ根付くに至らず、結果その多くが桑畑に集約されてしまったのだ、と思われます。

 

いま、全国にあるワイナリーのほとんどが実は、もともと桑畑だったところを「ワインぶどう」畑として蘇らせたことに始まる、ということを知ったのは、長野県東御市千曲川ワイン・ヴァレーをイチから創り上げた、玉村豊男さんのお話の中から…。

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それならきっと、桐生の大地でも「ワインぶどう」はできるはず!… それが、ワインでつくりだす地域の活性化、「桐生ワイン・ヴィレッジ構想」です。

 

そう言えば、海外姉妹都市ジョージア州コロンバス市にも、数えきれないほどのワイナリーが存在しています。こうした新たな取組みをとおして両者海外交流を図っていくこともまた、一興一案ではないかと思います。

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ぶどうが育ち、収穫を迎え熟成するまでには恐らく、5 年から10年の月日はかかるでしょう。今日はそんな中長期の未来を見据えた、桐生の戦略的政策のひとつとして、この「桐生ワイン・ヴィレッジ構想」を提案して参りました。( ← 好評価をいただくこともできました。)

 

さて…。言い出しっぺはまずは、最適な畑を探さないと!

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