Folk tale tells us a lot.
群馬に伝わる民話に時折、手を伸ばしています。読んでいて今日ふと気付いたのは、「むかし昔、あるところに、働き者のおじいさんとおばあさんが…」、「二人には子どもがなかったので…」という始まり方がとても多いこと。… ん?ひょっとしてこの設定は…。今まさに我々が直面をしている、この生活舞台なのでは?… お地蔵さまや妖精のこびと、時には荒唐無稽でも強力な助っ人などが現れ、困っていたおじいさんとおばあさんは幸せに暮らしていきます。でもそれは物語。きっと裏には「そうなれたなら」と心から願う、底知れぬ苦労があったのでしょう。いまも昔も人間の営みに大きな違いはないのかも知れません。できること、できないことはもちろん多くありますが「どうしたら近づくことができるのか?」、そうした姿勢を忘れないようにしたいと思います。群馬の民話は様々なことを教えてくれます!